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転んで手をつくと、手首にある橈骨(とうこつ)という骨の骨折を起こすしやすく、とくに骨粗鬆症で骨がもろくなっていると、折れやすくなります。若い方でも高いところから転落するなど、強い力が加わると骨折が起こります。 尺骨(しゃっこつ)というもう一方の骨の先端が同時に折れることもあります。
手首に強い痛みがあり、短時間ではれてきます。骨がずれていると、手首の変形が見られます。ときに神経が圧迫され指がしびれることがあります。
日本手外科学会HP「手外科シリーズ」より引用
レントゲン検査で、手首の骨が折れているか確認します。小さな骨片があるか、関節におよんでいるかなど骨折の状況をみるために、CTで詳しく調べます。
日本手外科学会HP「手外科シリーズ」より引用
骨折のずれがほとんどない場合は、ギプス固定を4週間行います。骨折のずれがある場合は、麻酔をおこない、手を引っ張り、骨折している部分をいい形に戻します。ずれてこない場合は、そのままギプスやシーネで固定を行います。整復しても骨片がずれてくるものや、不安定な骨折、関節におよぶ場合は手術が必要になります。
手術は、麻酔を行い、骨をいい形に戻して、ピンや、プレートとスクリュー、創外固定といった機械を使って固定を行います。関節内に骨折がある場合は、関節鏡を使用して正確な手術を行っております。また手首の靭帯が切れているかどうかも確認して治療を行っております。
当院では、骨折治療の教育機関であるAO財団の上級会員であり、十分な経験のある手外科専門医が、日帰り手術を行っております。